2015 年夏

小型で便利、快適なジェット機

TenCate Advanced Composites は、数多くの航空機メーカーにプライベートおよびビジネスジェット機のメーカー向け複合材およびプリプレグシステムを供給しています。 これらの素材は、新型と既存の航空機プラットフォームに使用されるもので、Cirrus 航空機や初の ICON A5 シリーズ航空機用複合材、新型の総複合材ターボプロップ Kestrel K-350 用プリプレグシステムなどがあります。  

複合材は、高い設計自由度、広い空間と居住性を提供します。 これらの用途向け素材は、TenCate Advanced Composites のモーガンヒルとフェアフィールド(米国)の工場で製造されています。 航空機における複合材の比率は順調に増えています。これはボーイングやエアバスなどの大型旅客機だけでなく、Cirrus や Gulfstream などの小型ビジネスジェット機や自家用機にも同じく当てはまります。 複合材を使用すると航空機が軽くなり寿命が伸びるだけでなく、空気圧や大気湿度も上げて乗客の快適性を高めることも可能になります。 さらに、複合材はアルミニウムと違って、素材疲労がありません。

composites kestrel K350
2014 年末、Kestrel K-350 に関する長期供給契約が Kestrel Aircraft of Superior(米国ウィスコンシン州)により署名されました。  

Kestrel K-350 とは、新型の複合材製単発ターボプロップ航空機です。 最大で 8 人の乗客を高速長距離飛行で、大型機ではアクセスできない目的地に運ぶことができます。 先進の複合材を使用したおかげで、本機はスリムな空力学的設計を誇り、大型の与圧室を備えています。 複合材は、常に非常に高い設計自由度を提供します。

composites icon a5

航空機業界の新星は、ICON Aircraft の ICON A5 です。  

TenCate Advanced Composites は ICON Aircraft に、この水陸両用スポーツエアクラフト向けの脱オートクレーブエポキシ複合材を供給します。 ICON A5 は、水陸両方で離着陸できます。 本機は 2 シート型で、巡航速度は194 km/時、航続距離はおよそ 550 キロメートルにわたります。 この初の公式航空機は、Engineering Serial Number 1(ESN-1)で、初飛行は 2014 年 7 月 7 日です。 2 番目のプロトタイプが製造中で、ESN-2 となります。 これは、2015 年秋までに完成する予定です。

Cirrus Vision SF50

Cirrus Vision SF50 自家用ジェット機

2014 年 2 月、Cirrus Aircraft SR シリーズ航空機と新型 Cirrus Vision SF50 自家用ジェット機用の改良型複合材の供給について、Cirrus Aircraft と複数年契約が締結されました。 SF50 で、Cirrus は脱オートクレーブ処理が可能な TenCate の TC275 エポキシプリプレグシステムを選びました。 この処理により複合材のコストが減るだけでなく、同社の処理投資額も削減できます。 これまでに 550 機以上の Cirrus Vision SF50 自家用ジェット機の注文がありました。

熱硬化性複合材は、主に翼、機体、航空管制装置盤、レードームに使用されますが、熱可塑性複合材は一般航空機のパネルやフロアリングなどの内装に使用されます。 「TenCate は、この市場で長年の経験があります」と、TenCate Advanced Composites 米国の製品マーケティング部長、Michael Cichon は言います。 「当社の綿密な素材データベースと高いサービスレベルは、航空機メーカー様から非常に高い評価を頂いています。 したがってこの部門は、成長機会が継続している高価値部門のひとつです。 TenCate 製の熱硬化性エポキシベース複合材(BT250E-1、TC250、TC275-1 など)は、主に一般航空機に使用される製品です」 

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